(photo & text Izumi)
ヒゲドリ(Three-wattled Bellbird)
コスタリカの生き物、今回はヒゲドリです。形態、鳴き声ともにすごく風変りな面白い鳥です。顔周りに注目して動画をご覧ください。イヤホン推奨です!
動画前半ではキーン・・という甲高い鳴き声、動画後半ではグウィンという電子音のような鳴き声が聞こえます。かなり遠くから撮影していますが、しっかり聞こえるくらい大音量で鳴いていました。
形態
ヒゲドリは、中南米に生息するカザリドリ科の仲間です。カザリドリ科は冠羽や肉垂を持つ種類が多く、ヒゲドリの顔をよく見ると 3 本の肉垂があります。これがヒゲに見えることから、ヒゲドリと呼ばれています。左右の 2 本は口元から、残りの1 本は鼻から垂れています。長いもので 10 cm にもなることがあります。ヒゲがあるのはオスのみです。
鳴き声
動画で見たように、キーン・・グウィン!という音を出します。音を出すときは嘴を 90 度以上開き、少し溜めを作ってから音を出します。メスとって魅力的な声を出せるようになるまでには 4 年もかかるそうです。ヒゲドリの鳴き声はおよそ 100 dB で、アメリカ大陸にいる鳥の中で最も大きな声が出せます。
生息地
ホンジュラス東部からパナマ西部にかけて生息しています。今回見たのは、やや標高の高いところにある農場でした。農場の方が案内してくれたおかげで、たくさんのヒゲドリをみることができました。
ヒガシマキバドリ(Eastern Meadowlark)
ここではヒゲドリ以外にも珍しい鳥を見ることができました。黄色い胸と V 字模様がきれいなヒガシマキバドリです。私たちが農場を歩いていると、遠くの方から警戒するように顔を出してこちらの様子をうかがっていました。一枚目の黄色い方がオスで、二枚目の茶色い方がメスです。
撮影機材
今回行った場所は標高が高く、少し霞がかっていました。遠くから見えるヒゲドリの姿や鳴き声は、まるで仙人が孤独に修行しているかのようで、とても神秘的に見えました。
撮影機材:Sony α7 IV, FE 200-600mm F5.6-6.3
現像ソフト:Adobe Lightroom
旅の手配:さくらツーリスト
観察時期:2023年3月
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