(photo & text Izumi)
爬虫類最強の擬態
爬虫類界最強の擬態生物といえば、マダガスカルに生息するへラオヤモリでしょう。
さっそくですが、下の写真の中にへラオヤモリが隠れています。どこでしょう?
へラオヤモリが写っていると分かっていても高難度です。ウォーリーを探せより難しい。
見つけられたでしょうか。写真を左右にスライドすると正解が見れます!
拡大するとこんな感じ。木の樹皮の色そっくりに擬態しています。目の白くなっていてどこが顔かも判別つきません。ここにへラオヤモリがいると教えられて探すのでかろうじて見つかりますが、森の中でどこにいるかわからない子を探すのは至難の業です。

へラオヤモリ(Uroplatus)
へラオヤモリ属は10種類以上の種が知られています。まだまだ研究が進んでいない種なので、今後も新種が見つかったり、1 つの種と思われていたものが実は別種だったり、どんどん種が増えると思われます。その前に絶滅しないことを願います。
今回見た種は2023年にドイツの研究チームが記載した Uroplatus garamaso ではないかと思います。私は正確には見分けがつかないのですが、生息域からしてこの種だと考えています。ちなみに新種記載論文はオープンアクセスなので、誰でもこちらから読むことができます。

U. henkeli の姉妹種で、黄色や赤色っぽい虹彩と、舌の先端の色が黒くないことで見分けられるそうです。夜行性なので昼間は擬態して寝ています。起きると白っぽかった瞼が開いて、黄色の目が出てきます。

すごい背筋です。頭から尻尾までピーン。

擬態
写真は同じ地域で見た別の個体です。最初の個体とは色も模様も全然違います。へラオヤモリの仲間は同じ種でも、柄にものすごい多様性があります。


こちらはまた別の地点で見たへラオヤモリ。これはたぶん別種です。尻尾が切れている個体なので比較的見つけやすいですね。木の樹皮に着いたコケ・地衣類の模様まで完コピしています。

問題
最後に問題です。この中にへラオヤモリが隠れています。どこでしょう?
これが分かるようになれば、あなたもへラオヤモリマスターです!

撮影機材
こんな擬態に優れた生き物ですが、地元のネイチャーガイドさんはすぐ見つけることができます。皆さんもマダガスカルに行った際は、ネイチャーガイドさんの力を借りましょう!全部教えてもらっちゃうと面白くないので、ガイドがへラオヤモリを見つけたら大体の場所を聞いて自分で探すと良いです。慣れてきたら 1 から自分で!
撮影機材:Sony α7 IV, FE 200-600mm F5.6-6.3, SIGMA 24-70mm F2.8, iPhone 14 Pro
現像ソフト:Adobe Lightroom
旅の手配:ARICS TOURS 黒川さん
観察時期:2024年1月
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