プルクラ62bでディープタイラバ

(Angler Chiaki・Izumi, Photo & text Izumi)

プルクラ62b

トランセンデンスから発売されている、仕舞寸法525mmのコンパクトな、マルチピースバーサタイルロッドです。マルチピースであるがゆえに、各セクションを最適設計することができ、鯛の繊細なあたりを弾かないティップ、突っ込みに追従するベリー、それから大鯛にも負けないパワーのバットになっています。もともとバスロッドとして作られた竿ですが、ものすごく汎用性が高く、私は様々な釣りに使っています。日本海側のディープタイラバにも使えるのでは?と思って、今回使ってみました。

ちなみにガー釣りにプルクラを使った様子はこちらに書きました。

ディープタイラバ

日本海側のディープタイラバは、明石のタイラバとは全く別の種類の釣りです。ゆっくりなブレードジギング、深いクランキング、重いスプーンと言ったらなんとなくイメージ湧くでしょうか?船と潮の速度を意識しながら、狙いの層を緩急つけてルアーを引く。そんな感じの釣りです。

今回は竹野の人気船「白い長靴」さんにお世話になりました。快晴、べた凪のとても釣りしやすい天気でした。黄砂が多くちょっと空が白っぽいです。


朝の時合い

ポイントに到着し、スタートフィッシングです。朝一は無風でかつ潮も緩かったので、タイラバ仕掛けが真下に落ちていきます。ゆっくり引いてもタイラバが泳がないので気持ち早めに巻きます。今日は朝一が勝負と船長に聞いていたので、早い動きでもついてくる活性の高い真鯛はいるはずです。タイラバを引いていると、底から 30m あたりで潮の流れがわずかに変わるのを感じました。魚は、潮の流れの境界、塩分濃度の境界、水面といった様々な境界にベイトを追い詰めて食べる習性があります。ベイトは境界をうまくまたぐことができず、動きが鈍る瞬間があります。その瞬間が鯛にとって絶好の捕食チャンスとなります。そこで、着底から高速でタイラバを巻き、30m 付近で速度を緩めて、ベイトを境界に追い込んだと思わせて食わせる作戦にしました。

狙った通りのファーストヒット!!!

綺麗な真鯛が来てくれました。一匹目に使った仕掛けは、UROKODO さんの ATW でした。ボリュームがあり早巻き時にしっかりアピールしてくれるのがいいですね。口の中にしっかりフッキングしています。かなり活性が高そうです。歯も非常に鋭かったので、食べているベイトは魚でしょうか?

朝の時合いは同じ作戦で4匹釣れてくれました。


昼の時合い

昼前くらいから、段々と風が吹き始め、船が程よく流れるようになりました。船長からイワシが入ってきたとのアナウンスがありました。ストレートネクタイに変え、イワシのいる層を意識しながら緩急つけて巻いていると、良型の真鯛が釣れました。嬉しかったので竿と一緒に記念写真を撮りました。

この後もぽつぽつ釣れてくれて、クーラーがいっぱいになりました。船長が記念に「竹野」の文字が印字されたシートをかけてくれました。魚屋さん感があっていいですね。


プルクラでタイラバ

結果的にプルクラで楽しくディープタイラバできました。しなやかなティップなので鯛のあたりをとることもできましたし、ガイドが細く潮の流れも竿で感じとることができました。バットが強いので、大鯛も楽々上げてくることができました。船の揺れを竿で吸収するため、一般的に弱い力でよく曲がる竿が日本海タイラバに良いとされていますが、私はどちらかというと高弾性の竿の方が好きです。このあたりは完全に好みかと思います。欠点を挙げるとするなら、グリップエンドが短く脇に挟めないことです。キャスティングロッドであるから仕方ないですね。プルクラはいろんなところで使える竿なので、一本持っておくと楽しいです。また来月もプルクラでタイラバしたいと思います!

タックルデータ

■Izumi
 ロッド:プルクラ62b (トラセン)
 リール:エンゲツCT

■Chiaki
 ロッド:エンゲツSS
 リール:フォースマスター601

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