3Dプリンターエギでレッドモンスターを釣る

(photo & text Izumi)

3Dプリンターエギ実釣編

こんにちは、Izumiです。
前回前々回に引き続き、3Dプリンターで作るエギプロジェクトの最終章、実釣編です。

第1回では構想と設計、第2回では組み立て品質の向上と、思い返せば苦労の連続でした。実は第2回のブログを書いた後も改良を続け、初期とは全然違う形に収束しました。ただ「作って終わり」ではなく、「釣れてこそ完成」という思いがずっとありました。

だからこそ今回、第3回では“いよいよ本番”。完成したエギ通称”マヨネーズ”を手に、遠征に出かけてきました!


遠征釣行は、エギングの先輩と共に

今回の遠征釣行に同行してくれたのは、僕にエギングのいろはを教えてくれた先輩、@yamasty さん。
使用したロッドは、彼が自ら開発したエギングロッド「Batuta80S」。軽くてしなやか、操作性も抜群のマルチピースロッド、遠征にピッタリの1本です。飛行機で遠征に向かいましたが、しっかりスーツケースに入りました。

ロッドは先輩の設計、エギは“自作”という、なんとも胸アツな装備で挑む今回の釣行。朝からポイントに入り、竿を振り続けました。


一日中シャクリ続けた末に…

朝からエギをしゃくり続ける、でも気配はない。潮は悪くない。。。

キャストして、沈めて、しゃくる。その繰り返し。釣れない時間が続く。でも、自作のエギで1杯を釣るという目標だけが、心を支えてくれていました。

そして夕暮れ時。yamastyが「そろそろ来るで」といった直後でした。
ついに、その瞬間が来たのです。

「なんだこれ!ドラグとまらない!!!」


自作エギで、まさかの記録更新の4kg!

リールを巻く手にずっしりとのしかかる重量感。ドラグもジリジリと鳴り続け、明らかに今まで経験したことのないサイズ感。浮いてきたのは、ずっしりと肉厚、胴長も大きなアオリイカ。計量すると、まさかの4070g――自己記録更新のレッドモンスターです。

この時、隣でyamastyも同時ヒット!

先輩と共にレッドモンスターを釣ることができました!!!!

これがやりたかった~


「釣れるエギ」を、自分の手で作れたこと

イカを釣り上げた喜びはもちろんですが、何より、自分で設計・製作したエギで結果が出たということ、先輩の竿で釣れたこと、ダブルヒットだったことが、信じられないほど嬉しいです。

たくさん失敗して、何度も修正して、ようやくたどり着いた“釣れる形”。作ったCADに番号を振っているのですが、釣れたエギは41作品目。CADの前で唸っていた時間も、プリントの失敗で心が折れそうになった瞬間も、すべてこの一杯に繋がっていたんだと思うと、感無量でした。


最後に

今回の釣行で得た経験は、次の開発につなげていきたいと思います。3Dプリンターを使ったエギ作りは、まだまだ可能性だらけ。

そして、教えてくれた yamasty、ロッド「Batuta80S」、本当にありがとうございました。

このシリーズはこれで一旦完結ですが、ライフワークとしてエギを作っていきたいと思います。それでは!


タックルデータ

ロッド : Batuta80S(TRANSCENDENCE)
リール : 22 STELLA C3000SDHHG
ライン : PITBULL8 0.6号
リーダー : SUNLINE POCKET SHOCK LEADER FC 16lb.
スナップ : BKK FAST SNAP-41 #1

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