(Photo & Text Izumi)
高知県の牧野植物園にて期間限定で開催されているラン展「ランと恋して」に行ってきました。ランの花が色とりどりで綺麗でしたし、牧野博士に関連したランも展示されていました。ランを知らない人も知っている人も楽しめる展示でした。ぜひ足を運んでみてください。
牧野植物園とは
高知県高知市の五台山にある植物園です。朝ドラ「らんまん」でおなじみ牧野富太郎博士の業績を称えて作られました。希少な植物から園芸植物まで約3000種類が栽培されています。内藤廣氏設計の牧野富太郎記念館も見ごたえがあり、自然と建築が見事に調和したデザインになっています。
ラン展「ランと恋して」
期間限定の展示「ランと恋して」が始まりました。早速、牧野植物園の温室へ見に行ってきました。ラン科は地球上でもっとも遅くに進化した仲間ですが、爆発的に種分化したことで現在約2万5千種、地球上の植物種の約1割がラン科となっています。新種も続々と見つかっています。その多様性もさることながら、左右対称に進化した花の構造、色とりどりの花、生存戦略、どれを取っても魅力的な仲間です。
温室に入るとたくさんのランが出迎えてくれます。デンドロビウム、オンシジウム、シンジビウム etc.
ラン科の花は色とりどりで本当にきれいです。
牧野博士が和名をつけたラン
牧野博士が和名をつけた花も多く展示されていました。
こちらはバンダ・セルレア(Vanda coerulea)。植物研究雑誌にて「翡翠蘭」との名前で発表されました。インドからタイにかけて生息しています。
赤い花が特徴のカトレヤ・コクシネア(カトレア・コッキネアとも呼ぶ。Cattleya coccinea)。ブラジルに生息する小型のカトレヤです。牧野博士は「猩猩蘭」と名付けたそうです。
他にも100種類以上のランが展示されています。牧野博士が描いた日本のランの植物画も見ごたえがありました。興味のある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
ランにもっと興味がある方はこちらの本がおすすめです。
① 「ときめくラン図鑑」清水柾孝著、山と渓谷社。世界中のランの魅力をコンパクトにまとめた見て楽しむ図鑑です。これからランを知りたい方、育ててみたい方にお勧めです。
② 「日本のランハンドブック」遊川知久著、文一総合出版社。沖縄を除く日本のランを調べるのにちょうどいい図鑑です。学生の時に見つけてすぐ買いました。続編早く出版されてほしいです。
撮影機材:Sony a7Ⅳ, SIGMA 24-70mm f2.8
現像:Adobe Lightroom
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