コスタリカの美しき鳥

(photo & text Izumi)

コスタリカには美しい鳥がたくさんいます。これまでのブログではハチドリやフウキンチョウの写真を載せましたが、まだ紹介できていない鳥がいます。キリハシとキヌバネドリです。

オオキリハシ(Great Jacamar)

タマムシ色の羽を持つこの鳥は、オオキリハシです。恥ずかしながらコスタリカに行くまで、キリハシという鳥を私は知りませんでした。初めて見たとき、ハチドリのような虹色の羽に驚きました。よく似ている種にアカオキリハシがいますが、それより大きく、丸々しています。嘴は太く、嘴の付け根の喉の方が緑色をしているので区別できます。写真は羽を少し膨らませたところ。ふっくらしてかわいいですね。

オオキリハシはカリブ海側のみに生息しています。昆虫が大好物です。しばらく見ていると、セミが近くを通りました。オオキリハシはさっと飛んでいき、見事に捕まえて食べました。お見事です。この後しばらく観察していると、さらにもう 1 匹捕まえて食べていました。


カザリキヌバネドリ(ケツァール:Resplendent Quetzal)

まるで鳳凰のような鳥。火の鳥のモデルになったとか。オスは 65 cm になる飾り羽ををに持ちます。残念ながら今回の旅では遠くの方にメスの後ろ姿を少し見ただけで終わりました。人生で一度は見てみたい鳥です。

ちなみにオスはこのような感じです。海外の方の youtube 貼っておきます。ふわふわの頭、閉じたときの手のような羽、長い尻尾、立派ですね。


ヒメキヌバネドリ(Gartered Trogon)

キヌバネドリ科は、ケツァールを含み全 9 種います。いずれもカラフルな色をしています。やや太い嘴、アイリング、尾羽の模様で見分けることができます。

こちらはヒメキヌバネドリのオスです。アイリングは黄色で尾羽には細かい横縞が入っています。

左がオス、右がメス。キヌバネドリの仲間はメスの方が地味な色合いです。上の写真では、オスの頭は青っぽく見えますが、下の写真ではやや緑っぽく見えます。太陽の光によって見え方が変わるのが面白いです。標高 1400 m 以下の森に暮らしています。


ミドリキヌバネドリ(Black-throated Trogon)

ヒメキヌバネドリと似ていますが、アイリングが水色、背中が緑色なところで見分けられます。今回はカリブ海側の森で見ました。早朝に出会ったのですが、この時近くにヒメキヌバネドリやオグロキヌバネドリも近くにいました。群れにはなっていませんでしたが、似たような場所を好むようです。実際のところ、どう棲み分けているのでしょうか? 気になるところです。


オグロキヌバネドリ(Slaty-tailed Trogon)

アイリングと嘴とお腹がオレンジ色、頭が青から緑色のキヌバネドリです。色が違うので他のキヌバネドリと容易に見分けられます。朝日に照らされてオレンジ色が一層際立っています。虫や昆虫を食べているようです。体長は約 30cm と他のキヌバネドリよりやや大きいです。


撮影機材

以前に紹介したハチドリもそうですが、コスタリカにはカラフルな鳥がたくさんいます。今回の旅ではケツァールをじっくり観察することはできませんでしたが、代わりにキリハシという想像もしていなかった鳥に出会うことができました。保護区の中で見たこともあり、キリハシも人を恐れずのびのびしており、しっかりとカメラを構えることができました。そんな私の機材をメモしておきます。

撮影機材:Sony α7 IV, FE 200-600mm F5.6-6.3
現像ソフト:Adobe Lightroom
旅の手配:さくらツーリスト
観察時期:2023年3月

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