コスタリカのオウム・インコ

(photo & text Izumi)

コスタリカの生き物、今回はインコです。日本の動物園でもおなじみ、口先が器用で、遊ぶのが大好きな鳥です。オウム目には大きくオウム科とインコ科の鳥がいます。なんとなく大きいのをオウム、小さいのをインコと思いがちですが、オウムとインコの大きな違いは冠羽の有無です。小さくても冠羽があればオウム、大きくても冠羽がなければインコです。

コンゴウインコ(Scarlet Macaw)

メキシコ南部からブラジルにかけて生息します。大型のインコといえば、本種を真っ先に思い浮かべるでしょう。羽を広げると赤から青へのグラデーションが見事です。特に朝日に照らされながら群れを成して飛んでいく姿は、現地まで見に行く価値があります。太平洋側のこの海岸にはモモタマナの木がたくさん生えていて、コンゴウインコが朝ごはんに食べていました。足と嘴を使って上手に食べます。動物園と違って緑の中にいると一層赤色が映えます。


ヒワコンゴウインコ(Great Green Macaw)

コスタリカのもう一つの大型のインコといえば、ヒワコンゴウインコです。こちらはコスタリカ、パナマ、エクアドルにかけて生息しています。マメ科の木であるDipteryx oleiferaに食料、営巣ともに頼って暮らしています。ヒワコンゴウインコの嘴は他のコンゴウインコより大きく、D. oleiferaの実を割るのに適しています。木材として利用されるD. oleiferaの伐採とともに、ヒワコンゴウインコの数も減っています。

今回観察したのはカリブ海側です。コンゴウインコの背中が赤に対して、こちらのヒワコンゴウインコは緑色をしています。コンゴウインコと同じく遊ぶのが大好きで、口だけで枝にぶら下がったり、片足でぶら下がりながらちょっかい出し合ったり、見ていて飽きません。ちなみに地上数十メートルの高さです。怖くないのでしょうか。


メキシコシロガシラインコ(White crowned Parrot)

頭に白い王冠をかぶっているように見えることから、英語ではWhite crownの名がついています。頭に目が行きがちですが、緑色の翼と紺色の背中も綺麗です。木の実が大好物で、他のインコと同様に足と嘴を上手に使って殻を割って食べます。片足でたち、片足で木の実を持ちます。揺れる枝の上でも立ち続けられるの足腰の強さに感心します。写真はカリブ海側の森で撮りました。


撮影機材

普段ペットショップや動物園でよく見る生き物たちですが、実際の自然の中でみると感動しますね。彼らの運動能力とか賢さを垣間見ることができました。

撮影機材:Sony α7 IV, FE 200-600mm F5.6-6.3
現像ソフト:Adobe Lightroom
旅の手配:さくらツーリスト
観察時期:2023年3月

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