(photo & text Izumi)
コスタリカで見た生き物、続いては珍奇生物です。コスタリカを旅行中、世にも不思議な生き物たちに出会いました。一挙に紹介します。
シロヘラコウモリ(Honduran white bat)
珍しい白いコウモリです。真っ白な体に黄色い鼻と目が良く目立ちます。鼻は豚さんのようでかわいらしいです。オス 1 匹とメス数匹の群れを作り、昼間は写真のような薄暗い森の葉っぱの裏で寝ています。写真を撮った際に起こしてしまいました。ごめんなさい。
ちょっと引きで見るとこんな感じです。昼間でもLEDを使わないと写真が撮れないくらい暗い森です。安心したのかすぐにまた寝始めました。白いお団子が 5 つ並んでいるみたいです。
ヘリコニアの葉っぱをねぐらとして使います。シロヘラコウモリは葉っぱの茎をかじることで、葉を 2 枚に折ってその中に入ります。外敵からは見つかりにくいかもしれませんが、人間が見たら綺麗に 2 枚折りされているのですぐわかります。かわいいですね。
ハナナガサシオコウモリ(Brazilian Long-nosed Bat)
形が完全に五角形。あまりに小さいので600mmの望遠レンズで撮影して、さらにクロップしています。知ってないとコウモリとはわからないでしょう。私も最初はカメムシが並んでいるのかと思いました。夜行性らしいです。
ハキリアリ(Leaf-cutter ant)
言わずと知れた農業をするアリ。中南米に広く生息しています。葉を切り取って巣に持ち帰り、キノコを育てて暮らしています。ハキリアリの仕事は
言わずと知れた農業をするアリ。中南米に広く生息しています。葉を切り取って巣に持ち帰り、キノコを育てて暮らしています。ハキリアリの仕事は、高度に分業されています。写真に2種類の働きアリが写っています。顎の大きい方の働きアリが葉を切る役目を、小さい方の働きアリが運搬の役割を担っています。
運ばれていく葉っぱたち。
ハキリアリは自分たちが通る道もしっかり整備します。草が生えてない細い道を見つけたら、それはハキリアリが歩く道だったりします。下写真は海岸沿いにハキリアリが作った道です。観察するとそこにハキリアリがいます。
サシハリアリ(弾丸アリ・Bullet Ant)
コスタリカの森に入る際はこいつに気を付けなければなりません。名前の通り「針」で「刺す」アリで、「弾丸」で撃たれたような激痛が走ります。人によっては旅行を中断するほどとも言いますので、細心の注意が必要です。
ちなみに海外には自ら刺さて楽しんでいるひともいますが、絶対にマネしないでください(笑)
ミユビナマケモノ(Brown-throated sloth)
今回の旅行を通じて何回かナマケモノに出会いました。みなすやすや気持ちよさそうに寝ていて羨ましくなります。コケが生えてすっかり毛が緑色になっています。定期的に地面に降り、コケを食べる虫を連れてくるそうです。赤ちゃんもぐっすりですね。
ヘルメットイグアナ(Helmeted Iguana)
頭がフラットはイグアナです。樹上性でほとんど動かないようです。横から見ると、背中が三角形に盛り上がっています。邪魔ではないのでしょうか?
撮影機材
コスタリカには見たこともないような奇妙な生き物がたくさんいました。今回は姿や色に注目して奇妙な生き物を紹介しましたが、彼らの生き方に注目するとまた別の奇妙さが見えてくるかもしれません。もっと生き物の知識をつけて彼らの生き様を覗きに行きたいです。
撮影機材:Sony α7 IV, FE 200-600mm F5.6-6.3, SIGMA 24-70mm f2.8, Godox V860Ⅲ, カゲトリジャンボ
現像ソフト:Adobe Lightroom
旅の手配:さくらツーリスト
観察時期:2023年3月
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